2009年6月24日水曜日

Linux:nsswitch.confの役割

ITpro

nsswitch.confの役割は、名前解決の順序を指定することである。

コンピュータのホスト名から対応するIPアドレスやMACアドレスを割り出す,サービス名からポート番号を調べる,といったように,名前に関連づけられた値を割り出すことを名前解決といいます。/etc/nsswitch.confでは,名前解決の順序を指定します。

 ホスト名の名前解決にはDNSを使うのが一般的ですが,それ以外にも,/etc/hostsファイルに記述されたホスト名とIPアドレスを使う方法 や,NIS(Network Information Service)を使う方法,LDAPを使う方法などがあります。このような複数の名前解決手段があっても,NSS(Name Service Switch)という仕組みによってどのような順番で利用するかを指定できます。NSSの設定ファイルが/etc/nsswitch.confです。

/etc/nsswitch.confの例

passwd:     nis files
shadow: nis files
group: nis files
hosts: nis files dns
bootparams: files
ethers: files
netmasks: files
networks: files
protocols: files
rpc: files
services: files
netgroup: files
publickey: files
automount: files
aliases: files

 左側の欄には名前解決データベースの種類を記述します。名称は,/etc以下のファイル名とほぼ同じになっています(例えば,hostsは /etc/hostsに対応します)。右側の欄には,名前解決の手段を優先度の高い順に記述します。files(/etc以下のローカルファイ ル),nis(NIS),dns(DNS),ldap(LDAP)などを指定することができます。

 この例では,ホスト名の名前解決(hosts:と書かれた欄で設定)には,最初にNISで検索が行われます。次にローカルファイル (/etc/hostsファイル),DNSの順で検索が行われます。問い合わせ先DNSサーバーのIPアドレスは,/etc/resolv.confで指 定します。

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