2008年3月30日日曜日

要求発明学入門(3):要求開発アライアンスのビジネス・モデリン

要求発明学入門(3):要求開発アライアンスのビジネス・モデリン


業務担当者は,既存の業務にあまりにもどっぷりと浸かりすぎているために,自分たちの仕事の「いびつな部分」に案外と気づいていない。業務をより良 く改善したいという強い気持ちから,彼らは業務の詳細や例外に深く入り込んで考える傾向があるが,考えれば考えるほどシンプルに業務の本質を見ることがで きなくなるという悪循環に陥っていることが多い。

 本来シンプルに実施できる仕事なのに,過去に辛酸をなめさせられた例外ケースのすべてにうまく対処しようと考えすぎた結果,業務に「いびつな部分」を作り出していることになかなか気づかないのである。

 一方,外部から参加しているシステム開発者は,対象業務の専門知識には乏しいかもしれないが,そのぶん素直な目で客観的に業務全体を眺めることができる。そのため,かえって内部の人間よりも容易に対象業務の本質をシンプルにとらえられることも多い。

0 件のコメント: